久しぶりのお化粧
「化粧するせいでさっくり出掛けられない。
隣を歩く人間が気にしないならどんな見た目でもいい筈。
自分は気にしないのでそのままでいい。」
と人に言われたことがあります。
「誰も見てないことはわかってる。
それでも、私は私を見てるから、
気にするのですっぴんで出るのは無理」
文字にして初めて気付きましたが、
うちうちみたいなウザ発言ですね。
まぁ若かりし頃の話なので。
「そっか、わかった。仕方ないね。
あ、マイケル・ジャクソンの娘がつけてたみたいな
仮面買ってやろうか?」
鏡の左上の方に、にやついた顔が見え、むむむと思ったものです。
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ひと月ぶりにお化粧をしました。
ここしばらく体調を崩して余裕がなく、
身なりを整える気力もわきませんでした。
顔に色を塗るようになってかれこれ二十数年、
こんなにも長くすっぴんでいたことはありません。
エステ帰りでもないのに、素顔で電車に乗るなんて、
健康な時にはありえない事でした。
前回の病院帰り、電車で立っていたところ、
杖をついていらっしゃる
私の年齢×2倍とお見受けする紳士に、
「良かったらどうぞ」と席を譲られそうになりました。
すぐ降りるのでとお断りしたのですが、
よっぽど具合悪そうに見えたんでしょうね。
実際は通院時以外、出掛けることがないひきこもり生活で、
外に酔ってくたびれていただけなんですけどね。
色んな事を一旦停止して、
少しずつ生活も落ち着いてきました。
今日はきちんとした格好をして病院へ。
勢いで美容院にも寄り、髪もばっさり20cmカット。
こんなに短くするのも学生以来ですが、
なんだかすっきりです。