歩道橋の『彼岸先生』
1995年の雑誌『ダ・ヴィンチ』誌上、
美男子作家ランキング1位に輝いていたのが島田雅彦。
高校生の頃『彼岸先生』でハマり、結構作品読んでいました。
※2019.1.18加筆・修正しました※
島田雅彦『彼岸先生』
美男子作家1位
1995年当時、島田雅彦は、
読者の選ぶ美男子作家ランキング1位に輝いていました。
画像の雑誌は私の所有しているもの。
高校生の頃購入しましたが、いまだに取ってあります。
『彼岸先生』とは
内容(「BOOK」データベースより)
ポルノなんだか、SFなんだか、政治小説なのか、ミステリーなのかわからない不思議な恋愛小説を書いている小説家の先生は川の向う岸に住んでいる。だから…彼岸先生。東京、ニューヨークで女性遍歴を重ねたドン・ファンで、プロの嘘つきである先生を、ぼくは人生の師と見立てたのだった。ロシア語を学ぶ十九歳のぼくと三十七歳の先生の奇妙な師弟関係を描いた平成版「こころ」。泉鏡花文学賞受賞作。
『こころ』からの
仲良しだった現代文の教師に漱石を薦められ、
『こころ』を読んで感動→
その「平成版」が気になる
という流れで手に取ったのが最初。
今思えば、随分わかり易い子です。
小説の「先生」と著者の島田雅彦を重ね、
どきどきしてました。
彼岸からの島田雅彦
時は流れ社会人となり、仕事で訪れた渋谷の
とある複雑な歩道橋。
向こう側から歩いてきた男性に釘付けになりました。
思いっきり目は合いましたが、逸らすことが出来ません。
島田雅彦でした。
まさに彼岸先生が此岸へ。
川でもあの世でもないですけど。
実物、とても素敵でした、見ただけですが。
その時は仕事関係の物しか持っておらず、
サインを頂くことも出来ず、
ただただ凝視するのみでした。
そこから数ケ月、渋谷に足を運ぶ際は必ず
『彼岸先生』とサインペンを鞄に潜ませていましたが、
もうすれ違うことはありませんでした。
刺激的な哲学
続編ではないのですが『彼岸先生の寝室哲学』も
併せて読むことをおすすめします。
ちょっと刺激的な内容ですけれど(笑)