サンタの手下
それにいつもより豪華な母の料理と、
ワイングラスに入れたポッキーみたいな、
ちょっと頑張って盛り付けたお菓子がプラスされる。
子供時代の我が家のクリスマスの定番でした。
1~5は、全て父親が調達してくれていたのですが、
取引先から毎回購入の物もあるにせよ、
仕事後に用意するのは大変だったでしょうね。
家で待つ側の私たちは、遅いねとそわそわでしたが。
おもちゃ屋のチラシに胸をときめかせ、
会って話したこともないのに、
自分の欲しい物を置いて行ってくれるという
サンタクロースシステムにわくわくだった幼稚園児の私。
クリスマスの朝、鈴の音を聞いたと騒いだんですよね。
ちなみに両親は、そこまでのサービス精神
持ち合わせていないんですけど。
その時は本当に聞いた気がしたんですよ。
翌年の冬、小1の私は母と一緒におもちゃ屋にいました。
前年の反応が厄介だったからか、
下の二人が、12月生まれで、
誕生日と一緒にしていた為、
プレゼントを2つずつ買わなければならないのに
頭を悩ませていたからか、
長女は早々にサンタ側に取り込むことが決定されたようで。
中身を知っているのに当日までお預けで、
親のクリスマスコントに付き合い、
無邪気に喜ぶ下の子たちにも言ってはいけないと。
欲しい物を選べるのは嬉しかったけれど、
なんだか味気ないもの。
数年後には、なんでもいいから自分の分は本にしてと、
母に頼むようになりました。
親チョイスで、何がもらえるかわからないどきどきを
私も味わいたかったからです。
もうちょっと、サンタを待たせて欲しかったものです。