【年末年始一気読み】人気歴史マンガの原作『一夢庵風流記』
『一夢庵風流記』(隆慶一郎)
マンガ18巻と併せて読んでみるのはいかがでしょう。
1.内容
戦国末期、織田信長の赤母衣衆として頭角を現した、
「槍の又左」こと前田利家。
彼の兄、利久の養子である、
前田慶次郎が主人公の時代小説です。
※余談ですが、歴史小説と時代小説の違いをざっくり
歴史小説=歴史上存在する人物、基本史実に沿った内容
時代小説=架空の人物、又は実在しても史実と異なる内容
2.おすすめポイント
・傾奇者慶次の魅力
派手な装いと奇妙な振舞いで、
周囲からは傾奇者と見られている前田慶次郎。
しかし、❝意識的にしている❞というわけではなく、
彼にとってそれは、❝自然なこと❞なのです。
巨大な愛馬松風に乗り、誰もが認める「いくさ人」慶次は、
武芸のみならず、風流にも通じる教養人です。
己を貫き通す強さと、人に対する優しさ、
しかしその内に秘めた激しい一途さなど、
なんとも魅力的な人物として描かれています。
・マンガとの相違点を楽しむ
原作であるこの作品とマンガでは、
設定の異なる部分も多々あります。
それぞれに良い作品なので、
その相違点を楽しむのも面白いと思います。
3.作品リスト
《長編》1作品
※刊行年月の後の数字は新潮文庫版の頁数です
(1989.03) 553
《マンガ》18巻
花の慶次 -雲のかなたに-
20年以上前、大学生の頃、人に薦められて手に取り、
さわやかな風のような慶次のキャラに魅了されました。
私はマンガを先に読み、後に原作の順番でした。
今年、岐阜旅行をした際、
戦国漫画で巡るスマホスタンプラリー大垣2018
というイベントが開催されており、
イラストも展示してあり、テンションが上がりました。