ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

柳家三三師匠と寄席の正月

10年程前に初めて寄席に足を運んだことを

前回のブログで書いたのですが、

その際、高座に上がった中で気になる方がいました。

細身の噺家さんで、年齢は若そうなのですが、

よどみなく流れる水のような、

ひどく聞き心地の良いぱきぱきした語り口調です。

又、その日の演目には川中島の戦いが出てきて、

歴史好き心もくすぐられました。

名前は?

「三三って書いてある、さんさん?さんなんですかね?」

 

もっともその後、落語に親しむようになるのは、

昭和元禄落語心中』に出会って以降なのですが、

リアルな落語をみに行ってみようと思い立った時、

真っ先に頭に浮かんだのは、

どうせならあの時、一番印象に残った、

さんさん(?)さん、の落語がもう1度みたい、と。

調べてみると丁度、池袋演芸場に出ていることがわかりました。

 

結果、私はリアルな落語にも恐ろしい勢いでハマり、

落語を聞きにあちこち、足繁く通うようになります。

さんさんさんではなく、

柳家三三と書いてやなぎやさんざさん。

落語をもっと知りたいので、寄席や落語会の他、

テレビや動画も含め、色々な噺家さんをみています。

そんな中、やはり私は三三師匠の、

かっちりした古典落語が一番好きです。

 

ところで私、雑誌や新聞などの切り抜きを

ジャンルごとに保管し、

思い立った時に整理するのですが、

落語にハマりだした数年前、みつけてしまいました。

10年程前の三三師匠の記事です。

当時勤務していた会社が購読していた日経新聞で、

月1くらいでついてきていた雑誌の切り抜き。

やっぱり気になって取っておいたんだなぁ、

と自分に笑ってしまいました。

  

各寄席ではお正月、特別仕様の番組編成となります。

・1~10日  正月初席

・11~20日 正月二乃席

として、いつもより多くの噺家さんをみることができます。

年始のご挨拶として顔見世的な要素が大きいので、

人数が多い分、持ち時間は短くなってしまいますが、

なかなか揃わないような大師匠なんかも

次々に上がって下さるので、豪華でお得な感じがします。

色々な噺家さんを知り、

自分のお気に入りをみつけるのにいいのではと思います。

 

ご存知の方も多いかと思いますが、

寄席では

・出る順番は決まっているが、演目は決められていない

・自分の出番より前の人がかけた噺、内容が被る噺は基本NG

こういった理由で、出番が後になればなる程、

噺家さんとしての技量は勿論、

臨機応変な対応と根多(ネタ)の引出しの多さが求められます。

ちなみに私の好きな三三師匠は、例年、

上野の鈴本演芸場の初席で

大トリ(1日の1番最後)を務めています。