ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

冬の思い出 雪のデザートとかまくら

幼稚園児だった頃、具合の悪い妹と弟を連れ、

母が病院に行き、一人で留守番をしていた冬の日。

庭に積もった雪を見ていて、閃いた事があります。

 

テラスのサッシに片手でつかまって、

一番近くにあった松の、せり出している枝に積もった

ふわふわの雪に手を伸ばし、

用意しておいたお皿に載せます。

頭の中にあるのは、ホールケーキの形。

近づけようと手で整えてみましたが、

実際にはうまくいかず一旦、断念。

急がないと母が帰ってきてしまう、

と、思いついたのが、砂場の要領で型を使う事。

煮物なんかを盛る底が平らな鉢を持ってきて、

雪を詰め、ちょっと固めてお皿にひっくり返してみます。

なかなかうまく出てこず、だいぶ崩れましたが、

どうにか直して、先ほどよりはましな感じです。

 

そこに、砂糖をかけて、

皮をむき、小房にし、

薄皮から出したみかんを飾ってみます。

白とオレンジで、なかなかに綺麗です。

寒かったし、手もしもやけになりそうだけど、

素敵に出来たデザートを冷凍庫にしまい、

わくわくしながら母の帰りを待ちました。

 

ま、滅茶苦茶怒られましたけどね(笑)

雪はゴミだらけだから汚い、

勿体ない、食べ物で遊ぶんじゃない、

洗い物を増やすんじゃない、と。

力作の雪のデザートはすぐ捨てられてしまいました。

 

病気の子供二人を抱え、病院で何時間もかかって、

ようやく帰ってきたら、

長女がわけわからない事やってて苛々したんでしょうね。

とは、当時わからないので、

良かれと思って作った物を喜んでもらえず、

ただただ悲しい気持ちにしかなりませんでしたけど。

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出身地を答えると、寒そうなイメージが強いようで、

大概、冬大変そうとか、授業にスキーあったのとか言われます。

でも、私の住んでいたのは同じ県でもそこまでではない地域。

降っただけで交通網が麻痺する都会と比べたら、

確かに雪が身近なものでしたから、

雪だるま作りや、雪合戦はしていました。

積もった時、空き地に、近所の子供が集まり、

かまくらを作った事もあります。

あれって、結構な体力が要るんですよ。

 

雪を集めて、固めながら山にしていきます。

ものすご~く疲れたので、

かなり大きくなったのかと思いきや、意外と小さくて。

でも皆、もう、とにかく入りたいので、

それで良しとして、その小山に穴を開けて。

順番に2人ずつ入るのがやっとの、かまくらもどき。

中は暖かいらしいと聞いてたのに、

かまくらっぽいものの中では……

よくわかりませんでした。

 

ただ、そんな位で、テレビで見るような、

豪雪地帯というのではないので、

自分の身長より積もった経験もないし、

屋根に上って雪下ろしもしません。

登下校にスノーブーツを履くことはありましたが、

スキー、ましてや❝かんじき❞なんて履いたりはしないんです。