爪の間を切ったダメージと弟切草の消毒
右手の親指の爪の間が切れていました、知らない内に。
食器洗ってるとき、ズキっとして、あれ?と思い、
終わってから見たら、うっすら切れてる。
トイレの後とか、手を洗っても、
新聞めくろうと、ちょっと力入れても、
チャンネル変えようと、リモコン持っても、
薬の粒出そうと、押し出しても、痛いんですよ。
利き手の親指って、負傷(大袈裟)してると、
日常生活に地味なダメージを与え続けるものですね。
かばって、親指抜きで作業したり、
左手の親指使ったりして、ちょっとストレスです。
こんなで大騒ぎしてる私は、
えげつない拷問としてお馴染みの
❝爪の間に針❞なんて刺されようものなら、
それはもう、秘密、洗いざらい喋りまくってしまいそうです。
まぁ、謎の組織や、裏社会の住人、諜報機関に狙われる事、
まずないでしょうけどね、何の情報も握ってないし。
子供の頃、活発ではなかったのですが、
膝に傷がない事の方が少ないくらいでした。
運動が苦手で、とろかったもので、
何もない所で謎に転ぶこと、多かったんですよね。
家には市販の消毒、マキロンがありましたが、
もう一つ、ワンランク上にして最強の物がありまして。
それは、母の実家である農家で、
毎年仕込まれる、茶色の薬。
我が家では単に❝オトギリソウ❞と呼んでいましたが、
年に数回、お裾分けされるんですよね、
大体❝ごはんですよ❞の瓶に詰められて。
実はこのオトギリソウ、
長いこと田舎独特の薬の名前だと思っていたので、
焼酎にオトギリソウを漬け込んだものって、
知ったのは、かなり後のこと。
ゲーム『弟切草』が話題になった時、
実際そういう植物があることで初めて。
しかも、名前の由来、陰惨だし。
オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum)
この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものである。この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨み」「秘密」と縁起が悪い。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
原料にした秘薬、家で使っていたオトギリソウですか?
この薬なんですけど、
何もない所に無駄に塗るのはスースーして、
気持ちいいんですよ、注射の前みたいで。
それはそうですよね、
焼酎って、時代劇なんかで傷口に向けて、
ぶわーっと、霧状に口から噴き出して
消毒してますものね。
で、傷に直接塗ったらこれ、悶絶する程染みるんですよ。
家の場合、母の判断によって、
よりひどい傷だと、オトギリソウコースだったんですよね。
近所で派手に転んだ時、
オトギリコースが嫌だったもので、
お人形作りを教えてくれたりする、
優しいおばさんに手当をお願いした私。
痛くない薬を塗ってもらい、
〇〇さんがやってくれたから大丈夫、
と母には頑として傷を触らせない事がありました。
ところが数日しても治らず、
挙句、化膿までしてきてしまい、病院に行く羽目に。
こっぴどく叱られる事になりました。
不思議なもので、年を取った現在、
しみる薬の方が効きそうと、
購入する際はなるべくしみそうな物を選んでしまいます。
消毒はオキシドール、虫刺されはムヒ、みたいな。
痛いししみるけど、なんか早く治りそう。
気のせいでしょうけど。