字面で変わる雰囲気と野口シカの手紙
ブックマークの記事で気になる物を見つけました。
一時期、私もこれにハマっていた時期がありまして。
特にお気に入りだったのが、
・文章の漢字以外の部分を片仮名にする
・更に進化して、旧仮名遣いっぽくする
見た目重視なので、
間違ってるところも多いんですが、
あくまで雰囲気です。
例えば、
今日は、お元気ですか?
→今日ハ、ヲ元気テスカ?
とか、
お疲れ様です、宜しくお願い致します。
→ヲ疲レ様テス、宜シクヲ願ヒ致シ〼。
という感じ。
普通の文章なのに、
なんでか一気にたどたどしくなり、
切なさが増す不思議。
実は、この感覚の出所、はっきりしていて、
小学生の頃、授業で取り上げられた、
野口英世の伝記なんですよね。
国語か道徳の時間だったのですが、
彼の母親、野口シカの手紙が教材に載っていまして。
平仮名と片仮名混じりで、留学中の息子に宛てて、
会いたいので早く帰ってきて欲しい旨を
切々と訴える手紙なんです。
「はやくきてくたされ」と。
同じ物を見たとしても、人によって捉え方は様々。
こと、小学生男子というのは、
同じ子供であっても、女子から見ると、
ガキっぽい生き物。
流行りましたよ、クラスで。
給食の前、体育の前、何かと言うと、
「はやくきてくたされ」
当時、男子に白い眼を向けていた私。
なのに、随分と大人になり、
それが元ネタの感情と
わかっていながらふざけていては……
こっちの方が、よっぽどタチが悪いかも知れませんね。
まぁ、やたら気に入っていた頃は、
職場で仲の良い人にメモを書く時なんか、
多用していました。
でも、読み難いと、結構な不評でした。
最後マデ、ヲ読ミ頂キ、有難フ御座ヒ〼。