『BS笑点ドラマスペシャル五代目三遊亭圓楽』と伊集院光
端正過ぎて、最初は違う気がしたのですが、
みている内に、それも感じなくなり、
終盤、豪快な笑い声を響かせた時には、
❝司会の圓楽さん❞と思わせてくれる好演でした。
事実を基にした創作なので、
思うところある方も多いでしょうが、
私はとても素敵な作品だと感じました 。
笑点の思い出
初めは三波伸介、激似俳優に驚き
子供の頃、日曜夕方は『笑点』がついていました。
三波伸介司会の頃は、まだかなり小さかったので、
うっすら覚えている程度ですが、
それでも演じていた俳優が、随分似ているなと驚きました。
最後の出演者名に、二代目三波伸介となっていて、
まねだ聖子みたいな、ものまね芸人なの?
と思って調べてみたところ、
三波伸介の本当の息子さんのようですね。
よくみていたのは三遊亭圓楽司会時代
一番よく番組をみていたのは、
五代目圓楽師匠が司会をされている時期。
お気に入りは腹黒で、スマートな紫、
長い事❝楽太郎❞として認識していたので、
どうもいまだに、そちらの名前の方がしっくりきます。
紫と緑、桂歌丸師匠との罵り合いも勿論ですが、
自分の師匠である司会の圓楽さんにしらっと毒を吐く、
弟子のイジりを、笑いながら座布団を奪う、
そんな子弟の掛合いも、楽しみでした。
メンバーがイジった❝寄席若竹❞
番組をみていた頃は子供で、
まだ全く落語のことを知らなかったので、
❝寄席若竹❞の借金や、お客が来ない、などのネタ、
意味は良くわからないけれど笑っていました。
「昔の豪傑で❝かんらからから❞と笑って下さい。
どうしたんですか?と聞きますので、答えを……」
という大喜利の問題を覚えています。
確か楽太郎の答えが、
「かんらからから、寄席はがらがら」
という若竹イジりのものでした。
かなりの大人になり、落語にハマって色々調べ、
落語協会分裂騒動のことを知り、
経緯がわかって、本当に大変だったんだなと思ったものです。
伊集院光と三遊亭楽太郎
中学生の頃、電気グルーヴのラジオとほぼ同時期、
伊集院光のラジオも聞いていました。
オーデカを聞き始まった当初は、
本人が言うオペラ歌手を真に受けていましたが、
後に実は楽太郎の弟子、
三遊亭楽大という名前の元落語家だったというのを知ります。
ラジオでの喋りはとても面白いし、
電気とも仲が良く、好きだった伊集院ですが、
笑点の中で自分のお気に入り、楽太郎の弟子ということで、
単純なものですが更にいいと思うようになりました。
❝黒い伊集院❞が好きですが、
共演時など、師匠に敬意を表しているのは、
また別の意味で好感の持てるところです。
ドラマ内で演じられた演目リスト
いつもながら話があちこちに飛んでしまいましたが、
以下、ドラマ内で演じられた落語の演目です。
・『たらちね』
(入門後、圓生師匠につけてもらった稽古で)
・『野ざらし』
(千笑亭金生という架空の噺家が鈴本の高座で)
・『反対俥』
・『目黒のさんま』
・『厩火事』
(自暴自棄になった際、後の奥さんに「一席」と言われ)
(心機一転、精進し始まった寄席で)
(落語協会脱会後、地方の高座で)
・『紙入れ』
・『寄合酒』
(二つ目になった楽太郎が寄席で)
・『短命』