『あなたの知らない世界』と白塗りの恐怖
『怪奇特集‼あなたの知らない世界』をご存知でしょうか。
ちょっと違うけれど今で言えば、
『スカッとジャパン』の心霊版的な、昔のテレビ番組です。
『怪奇特集あなたの知らない世界』
私が子供時代、夏休みなど長期休みのお昼、
今の『ヒルナンデス』の時間帯に、
『怪奇特集‼あなたの知らない世界』は放送していました。
番組の概要
恐怖体験をした相談者からのハガキが基となった、
再現ドラマのVTRが流れ、
スタジオで心霊研究家が解説をするといった構成。
「私が、この不思議な体験をしたのは……」
みたいな暗～いモノローグで始まる事の多いドラマは、
・生活していて、小さな異変が起こる
・途中で幽霊登場
と進み、
・何か（例えばお寺）の力を借り、解決
又は、
・ハガキを送った時点も絶賛継続中の、もやもや
でVTRが終了。
スタジオでの解説が始まる、が大体のパターンでした。
３０年経過しても忘れられない話
かれこれ３０年以上経っているんですが、
覚えているエピソードがありまして。
それは、おばあさんが亡くなる少し前から、
「こっちよー、こっちよー」
誰かに夢の中で呼ばれ、うなされるようになり、
不可思議現象がスタートした相談者の女性。
夢か現実か、
次第に亡くなったはずのおばあさんぽい人が、
「こっちよー、こっちよー」と
電柱の影から手招きするようになる。というもの。
トラウマ物のビジュアル
実はこれ、結末は覚えていないのですが、
ひどく印象に残ったのが、
電柱の影から、手招きするおばあさんの見た目。
白髪で、白装束、顔も色味のない白い顔。
あまりに強烈だったようで、
それから何年も経ち、大人になってからも、
夢に出てきたくらいなんですよね。
観たばかりなら、尚更、
凄まじい恐怖を感じていた子供の頃。
お風呂に一緒に入った父が、
いつものように、石鹸の泡だらけになった顔を
こちらに向け、わっ！と……
吐く程大泣きした私、それから父の洗顔の際には、
終わるまで必ず、固く目を閉じるようになりました。
いまだ消えぬ白塗りの恐怖
ピエロとか『バットマン』のジョーカーも苦手ですが、
特に、白一色の顔は今もどうしても怖い。
映画の『呪怨』とか、
歌舞伎の隈取が入る前の顔とか、
前衛芸術の暗黒舞踏とか、
ぞわぞわするので、出来るならみたくないものです。
この番組に限らず、当時は、
怪奇現象だ、心霊写真だ、といった、
オカルト番組って多かったんですよね。
子供の頃は、怖かった癖にみてましたね、なぜか。
