ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

『土曜ワイド劇場』で覗いた大人の世界

子供の頃、意味はわからないながらも覗いていた

大人の世界ってありませんでしたか?

私にとって『土曜ワイド劇場』が、

まさにそんな存在の一つです。

 

好きだった『土曜ワイド劇場 』

『土曜ワイド劇場』とは

土曜ワイド劇場』は、

テレビ朝日毎週土曜の夜9時から放送されていた、

2時間ドラマです。

残念なことに数年前、この枠はなくなってしまいました。

サスペンス系が多く、単発なので内容は毎回違います。

そこではいつも、嫉妬や欲望が渦巻く大人の世界

繰り広げられており、

それが理由で次々に人の命が奪われていました。

幼かったので、当然わからない事も沢山ありましたが、

そういうものなんだな、と思いながら観ており、

お陰で随分とませた子になってしまいました。

江戸川乱歩の美女シリーズ』

中には幾つかシリーズ化されている作品がありました。

一番好きだったのは、

天地茂明智小五郎を演じた

江戸川乱歩の美女シリーズ』です。

子供ながら、かっこいい!と感じ、

どこか陰のある笑顔に、胸をときめかせていました。

美女は大概犯人な事が多いのですが、

明智先生にもっと早く出会っていれば…」

という悲しい女心を最後にのぞかせる事が多く、

なんだか切なさを感じたものでした。

天地茂が急逝した際は、小学生で、夏休みでした。

あの衝撃、いまだに忘れられません。

その後、明智先生役を北大路欣也に変更され、

じゃない感❞が強く、がっかりしました。

このシリーズの事については、じっくりお話したいので、

いずれブログで書かせて頂こうと思っております。

 

『家政婦は見た』

また、先日亡くなった、

市原悦子の『家政婦は見た』も楽しみでした。

欲の絡まり合った雇い主たちの関係が、

崩壊へと進むのを家政婦石崎秋子は、

はっきりと面白がって覗き見します。

テレビの前の私たちも、その時彼女と同じく、

底意地の悪い笑みを浮かべていました。

人の不幸は…というやつですね。

ごめん下さいませ~ 大沢家政婦紹介所から参りました~

ごめん下さいませ~!

とういうお約束のラストシーンを観終えると、

母と二人で、また早く、次がやればいいねと話したものです。

他にもあった個性的なシリーズ

他にも、いつまで経っても婚約者止まりの

木の実ナナ古谷一行の『混浴露天風呂シリーズ』、

いかがわしい宿の女主人とそのヒモの作家、

松尾嘉代森本レオの『密会の宿シリーズ』、

大学助教授の、知的な探偵

近藤正臣の『神津恭介シリーズ

この辺も好きでした。

子供だった時の話なのに、嫌なラインナップです(笑)

 

それでも観たい『土曜ワイド』 

再放送からリアルタイムへ

最初に観たのは多分、幼稚園児位でした。

勿論、夜は早めに寝ると決まっていたので、

リアルタイムではなく昼間再放送していたものをです。

ただその内、言う事を聞かない子は、

徐々に夜の土曜ワイドも観るようになっていきました。

父にばれない為の工夫  

当時は週休二日制導入前だったので、土曜も仕事

テレビの前で一緒に座っているに、

いい加減寝なさいと怒られはしますが、

お父さんが帰ってきたら寝ると返す私。

 ・駐車場で車のエンジンが止まったら即行動

 ・一目散に二階に駆け上がる

 ・その際、階段の電気は点けない

これ、何度か父に見つかり、怒られたので編み出した、

ギリギリばれない為の自分へのミッションです。

暗い階段は怖いし、進みが遅くて見つかる可能性も高い為、

茶の間の戸を少し開けて光を出しておくのがミソです。

気になるドラマの続き

車のドアがバタンと閉まり、玄関の鍵が開きます。

潜り込んだ布団の中で耳を澄ましてしばらくすると、

階段を上がってくる音がし、慌てて目を閉じます。

戸を開け子供の寝顔を確認した父が去ればクリアです。

お目玉を食らわなかった事に、ほっと胸をなでおろし、

ドラマの続きどうなったんだろうなぁ

と考えながら眠りに就いていました。

でも、朝になると結構忘れてましたけどね。

なし崩しで土曜日は夜更かし

お気に入りシリーズの時は、正直なところ、

父が帰って来なければいいと思っていました。

で、どうしても観たい時なんかに、

今日だけだからと頼み込んで、

ぐちぐち言われながら最後まで起きているようになります。

それが続き、なし崩し的に、

土曜の夜は夜更かしをするようになっていきました。

父が怒ったのって、今考えてみると、

夜遅いからだけではなかったのでしょうね。

それ、私が垣間見た、大人の世界の一つ、

色っぽいシーンの多さにもあったのではないかと。

我が子と一緒に観たくはないのも理由だったんでしょう、

実際、変な空気になりましたし。

『東京砂漠』の流れるCM

余談ですが、

あなたのそばぁで~暮ぅらせるなら~ば~

東京砂漠』を聞くと、土曜ワイドを思い出します。

というのも、番組の提供に大東建託が入っていたので、

スーツを着た若者が数人でバスケをしているCMが流れ、

バックにこの曲がかかっていたからです。

こういうのって、なかなか忘れませんよね。