記憶の引き出しとポーレチケ
ソーソソソドドーシシシ シーラララ ラーソソソ
急に頭に浮かんだメロディー、
これ、『踊ろう楽しいポーレチケ』という曲です。
さて、ポーレチケってなんですかね?
記憶の引き出し
記憶って木の引き出しに例えられる、
って聞いた事があります。
とりあえず、なんでもしまっておく、
でも、しょっちゅう開けてないと、
滑り悪くなってなかなか引き出せなくなる、
みたいな。
何度も開けて、引き出しの中身確認するのが、
記憶の強化って事らしいんですよね。
季節ごとに思い出す音階での歌
音楽の時間に、曲を音階で歌わされたのって、
結構覚えてるものなんですよねぇ。
秋になり、寒くなってくると必ず、
ソラソミ ソラソミ ドレミミレ
の『たき火』とか、
夏の短い期間の定番、
レレソラシーシシシー
の『七夕』なんかは、
その季節になると、まぁ毎回思い出してしまう。
引き出しの話しに当てはめると、
めちゃめちゃ開けやすい=強化された記憶なんでしょうね。
『踊ろう楽しいポーレチケ』
ポーレチケって何ですか
今回、なぜ急にその引き出しが開いたのか、
さっぱりわからない『踊ろう楽しいポーレチケ』
最初に浮かんだ音階ではなく、
歌詞に引っかかる何かがあったのかと思い浮かべてみると、
今度は❝ポーレチケ❞って何なのか気になり出しました。
「ポーレチケのリーズムで はずむよ僕たちも」
と1番が終わるので、
踊って楽しく弾むリズムの何か、なんだろうな、
曲調から頭の中にアルプスっぽさが広がるなとか。
くだらない事を一通り考えました。
ポーレチケ=ポルカ
とりあえず、頭の中の引き出しをあれこれ開けてから、
検索してみました。
すると、1ページ目にポルカと出てきます。
ポーランドなどの山岳地帯にも広がりをみせている。
読んでみると、
この最後のポーランドが深く関わってきます。
ポーランド語では、
小ささや、少量というニュアンスを加えた表現
をよく使うそうなんです。
それには、元の名詞をちょっと変形させ、
ポルカ polka → ポレチュカ poleczka
とし「ちょっとしたポルカ」って感じにするようです。
この、ポレチュカ poleczka の格変化の一つ
ポレチュケン poleczkę
が、日本ではポーレチケ読みで知られて広まり、
曲のタイトルとしても使われたということらしいんですね。
知らなかった指小辞
ちなみに、小ささや少量というニュアンスを表現する為、
名詞や形容詞に加わる部分の事を、
「指小辞」と言うそうなんです。
で、日本語の例に きれい→小ぎれい
と載っていて、はっとしました。
用法としては、愛情、愛着、親近感(愛称)などの
ニュアンスを込める場合、
また逆に軽蔑などの意を込めて用いる場合もある。
以前、頭の中で思った事だけでだらだら書いた記事に、
図らずも回答がもたらされました。
ポーレチケの音階を思い浮かべただけで、
新しい事が学べ、
なんだか得した気分と、自分の浅はかさに少し反省でした。