寄席の出演者 『笑点』と野球でご説明
落語を聞きに初めて寄席に行ってみるまで、
不安な事が沢山あると思います。
寄席にはどんな人が出てるの?
まだまだ落語ファン初心者の私ですが、
寄席に通うようになる前、気になっていたあれこれを、
前回に引き続きまとめておきたいと思います。
今回は、寄席の出演者についてです。
寄席に行くと誰が観れる?
通常、寄席では1組の持ち時間が15~20分程度で、
噺家さんから、色物さん(落語・講談以外)まで、
十数組、次々に芸人さんが出てきます。
番組表(プログラム)には、
様々な名前が書かれていますが、
闇雲なキャスティングなわけではなく、
彼らには共通項があります。
それは、同じ協会に属しているという事です。
落語協会と落語芸術協会
前回お話したように、
寄席ではひと月を10日毎に、
上席・中席・下席と分けています。
それぞれの顔ぶれは、
・二つの団体が10日毎、交互出演
・両協会がミックスされて出る事はない
例えば、
2月上席( 1~10日)昼・夜を落語協会
↓
2月中席(11~20日)昼・夜を落語芸術協会
といった感じです。
ただし、上野の鈴本演芸場は、
年間を通して、落語協会のみの出演です。
二団体を『笑点』と野球で
落語にあまり関心が無い方に協会の説明をする際、
私は、『笑点』出演者と野球で例えています。
(木久扇・たい平)
独立リーグからの助っ人
(円楽)
(円楽・好楽)
こんな感じなので、
同じ日に寄席で
『笑点』メンバー全員を観る事は出来ません。
落語協会の特徴
落語協会所属の芸人さんは、
・古典落語に重点を置いている
・テレビ等の露出が少ないので地味
そんな特徴が挙がるようです。
落語に親しみが無いとそうかも知れませんが、
メディア露出も多くて、結構有名ですよね。
喬太郎師匠に関しては、
涙が出るほど面白い新作落語沢山ありますし。
落語協会はパ・リーグ
柳家三三師匠を初めとして、
好きな方が多いので、私は落語協会びいきです。
だから、西武が強かった頃とかの、
パ・リーグに例えて、生意気ですが、
❝通好みな方❞とか紹介しています(笑)
まぁ『笑点』の例では、
いささか残念な事になっていますけど。
落語芸術協会の特徴
落語芸術協会所属の芸人さんは、
・新作落語に重点を置いている
・メディアで良く見るので華やか
といったイメージの方が多いようです。
しかし、先日亡くなられた、
桂歌丸師匠はこちらの協会の会長でしたが、
古典落語を大切にされていましたし、
あくまで昔から言われているざっくりした対比ですね。
落語芸術協会はセ・リーグ
最近話題の講談師神田松之丞さん等もこちらの所属。
バラエティーなんかでも良く見るので、
野球に詳しくなくても選手を知っている事が多い、
セ・リーグになぞらえて、
❝わかりやすい方❞と人には説明しています。
『笑点』メンバーも、そんな面子ですしね。
円楽一門会は独立リーグ
円楽一門会は、
どちらの協会にも属していないので、
独立リーグに例えられると思います。
また、『笑点』メンバーではないのですが、
勿論これは、野球の場合とは違い、
あくまでも寄席や協会との関係性での例えです。
二つの協会が持ち回りで担当しますから、
それ以外の方たちは通常の寄席には出れません。
野球で言うなら、独立リーグは、
ペナントレースにかかわれないのと同じ感じです。
2017年客員として落語芸術協会に加入したので、
こちらが担当する寄席に出演しています。
まとめ
寄席は
・各協会が10日毎、交代で担当
・『笑点』メンバー全員を一緒には観れない
各演芸場には、ホームページもあり、
大体ひと月前位からスケジュールが発表されています。
気になる噺家さんをお目当てにしてもいいですし、
知らない芸人さんを観て、お気に入りを探すのも面白い。
寄席には色んな楽しみ方がありますよ。