ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

寄席のマナー 楽しむ為に必要なお互いの気遣い

寄席では落語を初めとして様々な演芸を楽しめますが、

難しい事ではない、ちょっとしたルールを知っておくと、

また更に居心地が良くなると思っています。

今回はそんな寄席のマナー的な事をご紹介します。

 

出入り自由と言うけれど 

寄席で公演の最中、お手洗い等どうしても、

席を立ちたい場合はどうしたらいいと思いますか?

又、開演時間を過ぎてから入場する際には?

寄席への出入りは基本自由と言われています。

ただ、決まりというわけではないのですが、 

お互いに気を付けたい事があります。

席を立つなら休憩時間 

寄席では、一組あたり、

15~20分の持ち時間で、

次々に芸人さんが登場します。

その際、出番と出番の間に必ず、

1、2分の時間があります。

それは、次の方の為のステージ準備があるからです。

噺家さんであれば、

 ・高座返し(座布団を裏返す)

色物さん(紙切りやマジックなど)であれば

 ・小道具準備又は片付け

なんかをし、頃合いを見計らって、

 ・めくり(出演者名を書いた紙)を次の方の物にする

こうして高座が整うと、次の演目に移ります。

席を立つのであれば、この時間がベストです

次まで待って途中入場 

席を離れ会場に戻ってきた、又は、

開演時間に遅れてしまった等、

途中から入場する際

既に演目が始まっている事と思います。

その場合には、

会場の外

会場内後方

のどちらかで高座の上の方の演目終了まで待ちます

で、先ほどのような準備時間になったら、

素早く席に着くようにします。

長めの休憩❝お仲入り❞

とは言え、途中で席を離れずに済むなら

それにこしたことはありません。

寄席では、大体半分位の終了時点で、

お仲入り❞と呼ばれる、

10~15分程度の長めの休憩時間

必ず設けられておりますので、

もし急を要する用事でなければ、この時間に。

これらは全て、他の方の観覧の妨げにならないように、

という気遣いからうまれた寄席のお約束事です。

飲み食い自由と言うけれど

飲食物の持ち込み自由 

寄席は、飲んだり食べたりしながら楽しめる

というのも大きな魅力の一つです。

そもそも建物内に売店自販機がありますし、

持ち込みが自由なので、

外で購入した物も堂々と持って入れます。

更に場所によっては嬉しい事に、

アルコール可の場合もあります。

これが、ホールでの落語会なんかですと、

「会場内でのご飲食はおやめ下さい」

のアナウンスが流れます。

今立てなければいけない音? 

私もビール片手に、

デパ地下等で調達したお惣菜をつつきながら、 

寄席を満喫しております。

それに関しては又別の機会にお話しするつもりですが、

ここで一つ、考えて頂きたい事があります。

噺家さんが、

間合いを取りながら演じている、

そのしんとしたさなか

ビニール袋のカサカサプラスチック容器のバリバリ

どうしても今じゃなきゃ、駄目なのですかと。

それは騒音ととらえられても仕方ないのではと思うんです。

皆で観ているわけだから

家で観てらっしゃる分にはお好きにどうぞなんです。

ただ、せっかく色んな人が楽しんでいる空間、

他人への配慮があってしかるべきではないかと。

いささか神経質だと思われるかも知れませんが、

基本、自分がされて嫌な事はしたくないので、

私は音が立つ物を触るとか、

噛むと音が立つような固い物を食べるとかも、

次の芸人さんの出番待ち時間にするようにしています

まとめ

寄席では

公演中の離席は出番待ちかお仲入りに

・演目途中の着席は避ける

・演目中は不快な音を出さない

当然、

・携帯の着信音を鳴らないようにしておく、

・大声でお喋りはしない

なぁんて事、言われなくてもわかってると思いきや、

意外と守らない方っていらっしゃるんですよね。

寄席は、笑いに行くところなので、

敷居の高さを感じる必要はないし、

気合いを入れてかしこまったりもしなくて大丈夫です。

ただ、ちょっとした心配りは必要だと感じます。

寄席のそんなに広くない客席、

パーソナルスペースもかなり狭い物。

お互いの邪魔をしないよう、

気遣いを心掛けたいものですね。