ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

雪の日の魔法のアイス 試験管のアイスキャンディー

小学生の頃、学校にお菓子を持って行くのは禁止でした。

また、私の母校では、給食のデザートに

ケーキやアイスはほとんど出ませんでした。

ですから校内でお菓子を食べるのは特別な事でした。

 

今週のお題「雪」

給食事情あれこれ

年代や地域による違い 

給食の献立は、年代や地域によって様々です。

私より上の年代の方ですと、

御飯が出た事はなかった

鯨の竜田揚げが美味しかった

脱脂粉乳がまずかった

なんてお話を良く伺います。

地域によっても名物や特産が取り入れられるようで、

山梨出身でほうとうが出ていた

静岡出身で良く冷凍みかんが出た

という話も聞きました。

同年代でも異なる事情

中学入学したてで、校内見学をした際、

おや?と思いました。

給食室に調理場が無かったからです。

初めて給食全てが、

校内で作られているわけではないと知りました。

自校方式  

 =校内の給食室で作り、独自メニュー

センター方式

 =地域の複数分を一括、同じメニュー

私の通っていた小学校は自校方式だったので、

美味しく、温かい、バリエーションにとんだ

メニューの給食を6年間頂きました。

センターから運ばれてくる給食の学校出身者たちは、

いま一つだったという話を多く聞きました。

中学生になり、センター方式に変わり、

その意味を知る事になりました。

デザートはうらやましい

温度がぬるかったり、味付けが微妙だったりと、

がっかりのセンター給食でしたが、

小学生時代からそれを食べ慣れてる子に言わせると、

そういうもの、なのだそう。

そんな中、一つだけうらやましかったのは、

デザートのメニュー。

なんと、ケーキやアイスが結構出ていたと言います。

母校の小学校では、フルーツの生クリーム和えや、

果物、プリン、ヨーグルトなんかは出ていました。

しかし、デザートにお菓子が出た記憶はほんの数回

今考えれば、しっかりとした献立を作っていたので、

既製のお菓子っぽいものは、

あまり出さない方針だったのかも知れません。

でも、子供はお菓子を食べたいものです、

いや、大人になっても相変わらず食べたいですけど。 

雪の日の魔法のアイス

担任教師の魔法宣言 

そんな美味しくバランスの良い給食が出ていた

小学生時代の事です。

冬のある日の授業中、何を思ったか担任が急に、

これから魔法でアイスを作る

と言いニヤリとしました。

クラス全員ぽかんです。

年配の男性教師は、数十本の試験管を用意しており、

一人に1本ずつ配り終えると、

アイスの素❞と称する緑色の液体が入った瓶を掲げました。

私たちは、端の列から順番に、

試験管を持ち、教卓の横に列を作り、

その❝アイスの素❞を教師から分け与えられました。

席に戻る際、教卓上にあった缶の中から

割られた割り箸を1本取るよう指示もされました。

全員に行き渡ると、

試験管に割り箸入れてそれ持って中庭に行きます

授業中だから静かにするように

魔法の粉と発泡スチロールの雪 

他のクラスが授業をしている中、

謎の緑色の液体に割り箸を挿した試験管を持った集団が、

こそこそ話をしながら中庭に移動しました。

皆、担任の魔法宣言からこのかた、

ワクワクが止まりませんから、

先生に「しぃ!」と制されてもなかなか収まりません。

中庭に着くと、大きな発泡スチロールの箱があり、

そこに雪を詰めるよう何人かに指示がありました。

詰め終わると、担任は若干抑えたトーンで

これからここに、魔法の粉を掛けます

と今度は袋に入った白い粉を見せてきました。

魔法の粉、舐めたい人?

舐める?何それ、大丈夫なの?

ざわつき、躊躇する子が多い中、

やんちゃな男子が手を挙げました。

大丈夫、何かあっても先生は魔法使えるから

ニヤニヤしながらの脅しにも屈せず、

男子はその粉をひとつまみ口にする、と、

しょっぺ~!これ塩だ!

大声で叫ぶのを慌てて皆で「しぃー!」と落ち着かせ、

私たちも次々に魔法の粉を口にしました。

試験管のアイスキャンディー 

一通りしょっぱさを味わったところで、

担任は、なんと発泡スチロール内の雪に、

魔法の粉をふりかけ、試験管をそこに挿すよう言います。

順番で雪に埋め込みましたが、

最後の数人の場所が足りなくなりました。

急遽、男子が教室に走らされ、掃除用のバケツで代用。

しばらく時間を置くという事で、

教室に戻り授業が再開され、そこで種明かし、

雪や氷に塩を混ぜると温度が下がるという話。

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しばらく時間が経ち、

次の授業中、私たちはどきどきしながら中庭に。

そして、それぞれの試験管を抜き出してみました。

固まってる!!

歓声が上がり、また例によって、

皆で「しぃーー!」と静粛を促し合いましたが、

興奮せずにはいられません。

溶けないよう足早に教室に戻り、

割り箸を引っ張ってみます。

私のは、若干斜めになっていて抜きにくかったのですが、

手で少し温めてみな

との先生のアドバイスに従い、綺麗に抜き取れました。

中には割り箸だけ抜けてしまい落ち込む子もいました。

小さい声で「頂きます」

おー、ちゃんとアイスだ

シャリシャリした、アイスキャンディー、

緑色だったのは、かき氷のメロンシロップだったのかも。

ただ、給食にアイスが出る事はなく、

まして、お菓子持ち込み禁止の小学生。

授業中、校内で堂々とおやつカテゴリーの物を食す

そして知らなかった科学の不思議

それらが相まって、

かなりテンションが上がり

なんとも美味しく感じたのを覚えています。

その後、何度か担任にアイスが食べたいと

ねだる男子がいましたが、

魔法のアイス❞を食べれたのはあの1度きりでした。