ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

『アナザーストーリーズ 犬神家の一族』を観ました

NHKBSプレミアム火曜21時に放送されている

アナザーストーリーズ運命の分岐点』という

ドキュメンタリー番組をたまに観ています。

今回『犬神家の一族』という事で楽しみにしていました。

名探偵金田一耕介

金田一と言えば古谷一行

実写化され、ハマった役者さんが

自分の中でのベストだったりすると思います。

 ・明智小五郎 → 天地茂(土曜ワイド劇場)

みたいに。

同じくらいの時期、幼稚園~小学生の頃ですが、

TBS系の2時間ドラマで、

 ・金田一耕介 → 古谷一行

でやっていまして、

これまた母と共に楽しみにしてたので、

実は金田一と言えば古谷一行の私。

あからさまに顔をしかめる方もいらっしゃるでしょう。

勿論、映画の石坂浩二がいいとはわかってるんですよ、

でも、子供の頃から見慣れてしまっているもので、

こればっかりはどうにも。

長谷川博己のシャーロック的金田一

あ、でも、近年だと、

NHKBSのドラマ『獄門島

長谷川博己の演じた金田一はちょっと面白かったです。

今までにないエキセントリックな感じが、

イギリスの人気ドラマ『SHERLOCK』の

ベネディクト・カンバーバッチ

演じるシャーロックを彷彿とさせました。

シリーズ化すればいいのになぁと思ってたのですが、

次の回、❝『北の国から』の純❞になっていて、

ひどくがっかりしました。

石坂浩二の映画は別物

ドラマの古谷一行派ではありますが、

勿論映画も観ています。

 自分にとって金田一耕介シリーズと言えば、

古谷一行のドラマ版なもので、

映画はなんとなく別物と言う感じが抜けません。

制作の年代からすれば逆なんですけどね。

ただ、嫌なわけではなく、

むしろ別物として、大好きです。

佐清(すけきよ)と松竹梅の白さ

以前ブログにも書きましたが、

白い顔にトラウマがある私は、

犬神家の一族』では当然、

佐清(すけきよ)マスク姿は恐ろしいのですが、

ついつい観てしまいましたね。

マスクの下の顔も、うわぁと悲鳴を上げながら。

又、マスクド佐清(こう書くと『クロマティ高校』みたい)

こと青沼静馬母親を襲撃する、

松竹梅三姉妹の顔も、白くて恐ろしい

市川崑監督の映像に関する知識など皆無ですが、

白と黒のコントラストみたいなものは

確実に幼心に刻み付けられました。

yuruyurablog.hatenablog.jp

『アナザーストーリーズ』

www4.nhk.or.jp

こちらNHKの番組公式ホームページです。

私は興味のある回だけ観てる感じですね。

この間再放送していた

北斗の拳』の回は面白かったです。

角川出版を大企業にのし上げた角川春樹

番組で久々に角川春樹を見ました。

昔は良くテレビで見掛けましたが、

あれこれ、ありましたからね。

最初の彼の言葉、印象的でした 。

 

世の中のメジャー(物差し)に合わせる必要はない

自分のメジャーに世の中を合わせればいいんだ

  

当時、角川書店って、

辞書教科書を扱う❝中堅❞出版社だったそうです。

それを彼のアイデアで、

今のような大企業にのし上げて行ったらしいですね。

 ・書店で棚に本を平積みする

 ・難解なラインナップが多い「文庫」で横溝作品を出版

 ・文庫本にカバーをつける

 ・文庫本に映画の宣伝の帯を付ける

この辺、全て角川が初めて行ったみたいです。

恐ろしすぎるカバー

金田一シリーズのカバーの恐ろしさは、

尋常ではなかったんですよ。

ドラマ観ていたから、読みたいとは思ってたんです。

小学校高学年の時、地味な習い事で選手になり、

夏休みに、競技会兼合宿に行った事がありました。

そこの宿泊施設の本棚にシリーズ揃ってたんですよ。

お、これ観た事あるやつだ、読もう!

手に取って表紙見た瞬間心臓止まりそうになりました。

おどろおどろしい派手で強烈な絵

頑張って何冊か抜き出してみましたが、

どれもこれも手に取るのがためらわれます。 

結局、静かに元の場所に収めてしまいました。

夜になり、周囲は寝静まっていましたが、

私はなかなか寝付くことが出来ませんでした。

そこは、海辺の建物、一晩中聞こえる波音と、

まして、枕も変わっているので落ち着きません。

挙句、うっかり昼間見た数々の表紙を思い出し、

一人布団の中で怯えていました。

 

犬神家の映画音楽は、大野雄二なんですね。

ルパン三世のテーマを作曲した方です。

 ・横溝正史  → 小説

 ・大野雄二  → 音楽

 ・市川 崑  → 映画

新聞や雑誌などあらゆる媒体での多面的な宣伝をし、

元々は中堅出版社が本を売る為の仕掛けが、

結果、昨今では当然となった、

メディアミックス❞の確立になったんですね。

それらは実を結び、

 ・映画興行収入  → 15億6000万円

 ・横溝正史シリーズ→ 1800万部

という大ブームにつながったそうです。

当時の映画館に詰めかけた人の長蛇の列、

写真が紹介されていました。

番組の影響で、私もまた映画観たくなりました。