湯島天神で落語会 ぎやまん寄席第175回(2019年3月28日湯島de落語三遊亭兼好ひとり会)
少し前ですが、3月28日に、湯島天神で行われた
『ぎやまん寄席湯島de落語三遊亭兼好ひとり会』
に行って来ました。
賑やかで楽しい会でした。
ぎやまん寄席とは
以前にも書いたのですが、
こちらの落語会は、東京と長崎で行われており、
東京会場は湯島天神境内参集殿です。
詳しくはこちら↓をお読み頂ければと思います。
今回もマイクは用意されていましたが、使用せず。
噺家さんの生声で噺を聞ける、珍しい落語会です。
湯島de落語三遊亭兼好ひとり会
三遊亭兼好師匠とは
三遊亭兼好師匠は、
笑点ピンクでお馴染みの、
三遊亭好楽師匠の2番弟子にあたる方です。
様々な職の社会人経験を数年積まれてから、
弟子入りされたそうなのですが、
そのいきさつが少々変わっています。
以前、テレビで御本人がお話されていたのと、
Wikipediaを参考にまとめますと、
・暇潰しに寄席通いしていた時、
好楽師匠の噺を聞く機会が多かった
・「運命かな?」と思う←(!)
・偶然にも家が近所で好楽師匠とばったり遭遇
・スクーターのメットを被ったまま弟子入りを頼む
で、当然断られます。
「どうでもいいけど、ヘルメット取れ」と。
第一印象最悪ですものね(笑)
・年齢27歳、妻子あり
などの理由でその後も3回入門を断られますが、
最終的に奥さんの確認を取るとなり、
好楽師匠(笑点ピンク)が電話してみたそう。
すると奥さんは、『笑点』の人というので、
「よろしくお願いします」
それで入門が許可されたそうです。
さすが国民的番組『笑点』の威光は絶大ですね。
下町の賑やかさ
他の方との会で何度か兼好師匠の落語を聞きました。
私の印象は、
きっちり、かしこまった硬い感じではなく、
ちょっとがちゃがちゃした下町の賑やかさみたいな、
楽しい雰囲気の方
という印象。
柳家喬太郎師匠とかと、似ている気がします。
独演会で聞くのは今回が初めてでした。
今回の演目
『提灯屋』初めて聞きましたが、
本当におかしくて、兼好師匠にぴったりだと思いました。
近くに座っていた方たちは、
師匠の会の常連さんのようで、
「得意のネタなのよ」
と仰っていたので、やっぱりなと。
お弟子さんの名前
3人のお弟子さんがいらっしゃるそうなのですが、
名前が覚えやすいんですよね。
・三遊亭けん玉さん(二つ目になり兼太郎さんへ)
・三遊亭じゃんけんさん
・三遊亭しゅりけんさん
なんか、こういう感じも、兼好師匠っぽいなぁと。
サービス精神旺盛な師匠
お見送りまで
実はこの日、色々あり、少し憂鬱で、
行こうか迷っていたもので、開演ギリギリに着いたんですね。
でも、師匠の賑やかで、からっとした落語のお陰で、
そんな気分を忘れる事が出来ました。
初めて独演会で聞かせて頂いて、
前より更に、好き度合が上がりました。
終演後、わざわざロビーに出ていらしてお見送り、
写真撮影もして下さるサービス精神旺盛な師匠です。
兼好師匠の落語を聞くには
各地で精力的に落語会に出演されています。
検索すると、今年の年末までスケジュールが
まとめてあるサイトがありました。
ですが、
東京にある4大寄席(鈴本・末廣・浅草・池袋)に、
兼好師匠が出演する事はありません。
というのも以前ブログで書いたように、
4大寄席の定席は、
という決まりがあるからです。
兼好師匠は好楽師匠門下で、
円楽一門会に所属している為、
通常4大寄席の舞台で聞く事は出来ません。
ただ、例外的に来月、
新宿末廣亭5月上席後半(6~10日)の、
9日にご出演されるようです。
新年度が始まり、慣れも出て来て、
疲れを感じる余裕の出て来る5月。
今年は超大型連休の方も多いようですが、
そのお休み明け、がっかり感な時に、
兼好師匠の賑やかな高座で、
そんな気分を吹き飛ばしてみるのも
良いのではないでしょうか。