ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

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笑いに包まれた春の夕べ よってたかって春らくご(2019年4月20日有楽町よみうりホール)

大きい会場での落語会は、

普段みられない豪華メンバーが揃ったりします。

よってたかって春らくごは、まさにそんな落語会でした。

柳亭市馬桃月庵白酒柳家三三三遊亭兼好の各師匠。

落語ファンなら垂涎ではないでしょうか。

 

 有楽町よみうりホール

有楽町よみうりホールは、

JR有楽町駅国際フォーラム口からすぐ、

ビックカメラ7階にあります。

駅近なので超がつく方向音痴の私も安心の立地です。

yomi-h.jp

最大座席数1100席と、

かなり大きい会場ですので、

場所によってはかなりステージが遠くなってしまいますが、

今回は割と良席でした。

会場までは、長蛇の列を作っている

エレベーターを待つより

ビックカメラ内のエスカレーターを使用した方が

さっくり行けます。

6階までエスカレーターで行き、

階段で7階に上がればすぐホールです。

よってたかって春らくご

この❝よってたかって~らくご

は、季節ごとに開催されています。

毎回、豪華メンバーの組み合わせが多く、

人気のある落語会です。

今回は昼夜2回公演でメンバーはこちら。

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私は夜の部に行きましたので、

 ・柳亭市馬師匠

 ・桃月庵白酒師匠

 ・柳家三三師匠

 ・三遊亭兼好師匠

の顔ぶれでした。

今回の演目

今回の演目はこちらです。

 

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ノッていた三遊亭兼好師匠  

開口一番(前座)の後、

トップバッターの三遊亭兼好師匠が、

ノリにノッていたという印象です。

マクラ(噺本題に入る前の導入として話す、

自己紹介や世間話などの部分)

から違っていました。

年号が変わる際の発表の仕方が、

もっと違っても良かったのではと。

安部首相が天皇陛下に報告するところから

中継すればよかったのにという提案。

というのも、

滑舌がアレだから面白かった筈(笑)

これが、兼好師匠のご意見で、

そこから想像する陛下と首相のやりとりを、

モノマネしながら再現するという具合。

会場全体が何度もどっと笑いに包まれ、

私もおかしくて涙が出る程でした。

噺家さんは器用な方が多いようですが、

兼好師匠、モノマネもお得意みたいですね。

首相の真似、今思い出しても吹きだしてしまいます。

その熱いテンションを下げることなく、

演目『新聞記事』に入りましたが、

こちらも声に出して笑ってしまう位。

実はこの演目、他の方で何度か聞いて、

ここまで笑った事がありませんでした。

以前、兼好師匠の独演会に行った時もでしたが、

少し疲れ気味だと、

あの賑やかさで吹き飛ばしてくれる気がします

兼好師匠の落語、

もっと聞きに行ってみようと心に決めました。

 

yuruyurablog.hatenablog.jp

少しお疲れ?柳家三三師匠

最後まであれ程の笑いに包まれた兼好師匠の後、

嫌だったでしょうね、

そんな2番手は柳家三三師匠です。

マクラでは、三三師匠お得意の

ピリッとした皮肉を効かせた冗談を交えつつ、

演目『星野屋』へ。

私は以前、小三治師匠との親子会の時初めて聞き、

それから何度か聞く事がありました。

と、珍しく師匠、言い間違いを。

いや、本当に、

言い間違えたり、つかえたり

ほとんどないんですよ、普段の三三師匠って。

この日、昼にも落語会を終えられて、

夕方からこちらの会なので、

お疲れなのではないかといささか心配しました。

三三師匠のスケジュールを見ると、

全国各地、かなりハードに動いていらっしゃいます。

その分、ファンとしては聞ける機会が多くて、

ありがたくはあるんですけどね。

くしゃみに撃沈、桃月庵白酒師匠

仲入り(休憩)を挟んで、

桃月庵白酒師匠の登場です。

前の三三師匠のマクラを受け、皮肉を返し、

演目『替り目』です。

これ、酒に酔ったご亭主と

奥さんのやり取りが面白いんですけど、

酔っ払い方が志村けんのコントを彷彿とさせるような、 

相当の酔いっぷりでとてもおかしかったです。

噺の終盤、なんだかんだと

屁理屈を並べ立てる亭主に、

呆れながらも従う女房は、

つまみを買いに行って来いと言われ、

出掛けようと支度をし出します。

と、その大事な間(ま)

「ハクション!」

ひどく絶妙なタイミングで

観客席からくしゃみが響きました。

せっかくの噺が、そこから、

ちょっとぐだぐだに。

白酒師匠ですから、

うまいこと噺に盛り込みはしましたが、

そのくしゃみ、あんまりにも

タイミングが完璧過ぎたんですよね。

ちょっと気の毒な印象でした。

トリは落語協会会長、柳亭市馬師匠

今回のトリ(最後)は現在の落語協会会長、

柳亭市馬師匠です。

市馬師匠はレコードを出す位、美声の持ち主。

寄席だったりすると、歌の入る演目では、

観客もそれを期待しているので、

朗々と歌い上げると拍手が巻き起こったりします。

今回の『佃祭』私は初めて聞く演目でした。

途中お坊さんのお経の場面で、

やはりいい声だなぁと。

さすがの貫録で会の最後を締めて下さいました。

笑いに包まれた春の夕べ

今回の落語会は、

兼好師匠の作った雰囲気が最後まで続いた

と感じました。

なんだか温かい笑いに包まれた、

賑やかで楽しい会でした。