ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

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落語に登場する「太鼓持ち」本物が見てみたい 悠玄亭玉八の世界(2019年5月26日 板橋区立文化会館)

落語には「太鼓持ち」という職業の人が登場します。

男芸者」などとも呼ばれ、お座敷を盛り上げる男性です。

私が人生でお座敷遊びに興じるような事はなさそうなので、

現在、数少ない本物の太鼓持ちの方の芸を観に行きました。

 

太鼓持ちとは

究極のお座敷芸 太鼓持ち

 悠玄亭玉八の世界

数ケ月前、チラシをたまたま目にし、

興味を惹かれました。

人の顔色をみて機嫌を取るのがうまい人

の意味が現在では広まっており、

過去『アメトーク』でも

サバンナ高橋なんかが出ていた

太鼓持ち芸人」の回がありましたよね。

最初に書いた通り、

太鼓持ち」(又は「幇間」とも書きます)、

実際の職業として存在します。

お座敷などを中心に酒席でお客様や酒宴の主のご機嫌を取り、

自分の芸も見せつつ、芸者さんたちのサポートもする

こうして字にしてみると、

結構大変なお仕事です。

既に東京でも数名程しかいらっしゃらないらしく、

お座敷遊びをする機会なども、まぁなさそう。

この機を逃すと後悔しそうな気がして、

実際の方の芸を観に行く事にしました。

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落語に出て来る太鼓持ち

落語に出て来る太鼓持ちの方々は、

結構散々な目に遭っています。

贔屓にしてもらっている若旦那の気まぐれで

 お腹に鍼をさされたり(『幇間腹』)

皆で出掛けた山の上から旦那が小判をまき

 傘を使って下へ降りそれを拾わされたり(『愛宕山』)

街中で出会ったのがご贔屓の旦那だと思い

 いまいちな鰻屋で散々ご機嫌を取ったら

 実は見ず知らずの人で支払いも押し付けられた(『鰻の幇間』)

どのお話も聞いていて楽しい噺です。

究極のお座敷芸を観る

板橋区立文化会館

会場は板橋区立文化会館。

落語を聞きに何度か行った事がある場所です。

が、朝少しもたもたしていたせいで、

電車に乗り遅れ、時間がぎりぎりに。

池袋で東武東上線に乗り換え

3つ目の大山駅で降りれば、徒歩5分程度の場所です。

丁度すぐに発車する電車があり、

飛び乗り、席について凍り付きました。

なんとその電車、快速で、

次に止まるのは成増池袋から9つ目の駅です。

結構な速さで私が降りたかった大山の駅も通過。

仕方なく成増で降り、タクシーで会場へ向かいました。

自分のせいですが、無駄な時間&出費にへこみました。

 

www.itabun.com

悠玄亭玉八の世界

15分位遅れて到着し、

会場の5階和室をめざします。

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当然既に始まっており、お座敷に座布団が敷かれていました。

客層はご年配の方が多いように見受けられました。

私が着いた時点では、

いささか古めの政治家のものまねなどが披露されていて、

お近くのご婦人は大爆笑されていました。

その後、ご自身で三味線を弾かれ、

都々逸やお芝居など、

幅広い芸が披露され、落語にまつわる芸もあり、

私も非常に楽しめました。

全ての芸事を網羅していないと

務まらないお仕事だなぁと感じました。

自分の体験したことの無い、独特の雰囲気でもありました。

元ネタがある程度わかっていたりしないと、

なかなか入り込めないかも知れません。

かくいう私も、落語にハマっていなければ、

観に行こうという気にならなかったでしょうし。

貴重な芸を間近で観る事が出来、有意義な日でした。

<追記>

外国人の太鼓持ち

そう言えば、朝ばたばたしながらだったので

書き忘れていたのですが、

昔、外国人(ロシア人だったかも?)の太鼓持ち

がいたそう!

永井荷風の『断腸亭日乗』に、

そんな記載があるそうです。

ちょっとびっくりですよね。