『美を紡ぐ 日本美術の名品』(東京国立博物館)に行って来ました
「好きそうな展覧会のチケットあるからあげるよ」
と知人から言われ、会期ぎりぎりで、
『美を紡ぐ 日本美術の名品』という展覧会を観に、
東京国立博物館に行って来ました。
『美を紡ぐ 日本美術の名品』とは
この展覧会は、サブタイトルに
とついておりまして、
日本美術のビッグネームの作品が一堂に会する豪華なものでした。
会期は6月2日まででしたので、既に終了しています。
会場で入手した、読売新聞号外によりますと、
「日本美を守り伝える『紡ぐプロジェクト』
ー皇室の至宝・国宝プロジェクトー
(読売新聞号外より)
ということで、宮内庁協力の為、
普段あまりお目に掛かれないような作品が多く、
興味深い展覧会でした。
芸術鑑賞は「好きか嫌いか」で良いと思う
幼い日の叔父からの言葉
叔父が多趣味な人で、
小学生の頃から良く美術館に連れて行ってくれました。
地方なので、車で2時間位掛かったのですが、
口癖が、
「人は良い物を観なくちゃならない」
というもの。
叔父によると、
❝良い物❞を観て目を養う事が人には必要
なのだそうで、
それが現在でも私の心に深く刻みこまれています。
普段感じる❝好き嫌い❞とは異質な物を感じる心
長年、色々な作品を鑑賞していますが、
美術を専門に学んだわけではないので、
技巧がどうとかは良くわかりません。
ただ、作品を鑑賞するのは大好きです。
叔父の言葉から導き出した自分なりの答えは、
「自分が❝好きか嫌いか❞を感じ取る為の
鋭敏さを養う」
事なのではないかと思っていまして。
こんな風に書くと、なんだか厄介だと
お感じになるでしょうが、
決して小難しいものでは無く、
要はシンプルに、
「これは好き」「これはいまいち」
で良いと思うんですね。
ただし、
その❝好き嫌い❞は、
普段の生活の中で感じる物とは少し異質な物
なので、
その感覚を感じ取る事が
作品を鑑賞する意味なのかなぁと。
心を研ぎ澄ます、みたいな。
展覧会で気になった作品
国宝なども多かったのですが、
そういう肩書きがあったとしても、
自分に響かなければ、
そっかぁ、国宝なんだぁで、終わります。
そんな私が面白いなぁと長い事眺めていた作品がこちら。
(読売新聞号外より)
『西瓜図』(葛飾北斎)です。
掛けられた和紙からの断面や、
薄く剥かれ吊るされた皮の
透け感がなんとも言えず、しばらく佇みました。
作品の紹介では、意味があるのかもだけれど、
良く分からない作品。
みたいな事が書かれていてそれも面白かったです。
まぁ、センスが無いのは承知しておりますが、
そんな物あろうとなかろうと、
好きな物は好き、でこれからもいこうと思います(笑)