ゆる~くこだわれ~yuruyurara’s blog~

興味あれこれ、基本どんより。ゆる~いこだわり雑記です

『クリムト展』(上野・東京都美術館)と『里見八犬伝』

ナイトミュージアムに行く約束をしていたので、

旅から帰った日の夜、疲労感充満した身体で、

上野の東京都美術館で開催されている、

クリムト』を鑑賞して来ました。

 

クリムト展』東京都美術館

展覧会基本情報

今回の展覧会は、

 ・4月23日~7月10日まで

 ・東京都美術館(東京・上野公園内)

 ・休館日は第1・第3月曜日

で開催されております。

また、

 ・7月23日~10月14日まで

 ・豊田市美術館(愛知県豊田市

への巡回も予定されています。

観覧料

観覧料は

 ・一般       1,600円

 ・大学/専門学校生 1,300円

 ・高校生        800円

 ・65歳以上    1,000円

 ・中学生以下        無料

 

また、他にも条件に合うと割引が適用されます。

www.tobikan.jp

ナイトミュージアムはかなりの混雑

東京都美術館は、

特別展の開催中は毎週金曜日

夜の8時まで開館しているので、

仕事帰りなどでも鑑賞を楽しむ事が出来ます

ただし、混雑は覚悟した方がいいですね。

私が行った際も、

入場制限、館内の行列、相当な物でした。

クリムトの絵が好きな理由

グスタフ・クリムトとは

クリムトとは、19世紀末のウィーンを代表する画家です。

ja.wikipedia.org

代表作として良く知られる、

接吻』『抱擁』などから、

パッと頭に浮かぶ彼の絵の特徴は、

 ・金が多用され、きらびやか

 ・絵の周囲にも施される華麗な装飾

 ・人物の官能的な表情

これらが多いのではないでしょうか。

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クリムト展』での新しい気付き

今回の展覧会でも勿論、

そのイメージ通りの作品は展示されており、

良くメディアなどで目にする物に関しては、

「うわぁ、本物のクリムトだぁ」

と単純に胸が熱くなりました(笑)

ただ、いわゆる❝クリムトっぽい作品

以外も数多く展示してあり、

少し見方が変わったのが面白い発見でした。

例えばこちら。

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購入したポストカードの1枚なのですが、

ヘレーネ・クリムトの肖像』という、

自身の姪を描いた彼の36歳頃の作品です。

表情の豊かさに、

後の作品と通じる物を感じます。

ただ、醸し出されるなんとも静謐な空気

に目が釘付けとなり、

長い事眺めてしまいました。

もっと若い、学生時代の作品もあったのですが、

同じモデルを描いていても、

表現力が他の人とはかなり違うんですね。

華美な作品や、

騒がしさを感じる作品はあまり好みではない筈なのに、

一見ゴージャス感に満ちている

クリムトを、なぜいいなと思うのか。

それは、彼の描く、

人物の表情が好きだからなのだな

と気付かされた展覧会でした。

クリムト角川映画里見八犬伝

クリムト(風な作品)との出会い

そもそも、クリムトとのファーストコンタクト、

それって、私の場合、

薬師丸ひろ子主演の

角川映画里見八犬伝』(1983年)なんですよね。

いや、正確に言えば、

クリムト風な作品❞との出会い、なんですけれど。

敵側キャラにゾクゾク

小学生の頃、テレビで放映していたこの映画、

深作欣二監督というのもあり、

おどろおどろしく官能的で、ギラギラした、

なんとも強烈な作品でして。

ja.wikipedia.org

もう、当時から、大好きなんです(笑)

特に、敵側の「闇の軍団」、

彼らの妖艶さや、背徳感に満ちたキャラクターは、

子供の私に謎のゾクゾク感を与えてくれまして。

その内『里見八犬伝』のみで記事を作成しようと思います。

犬坂毛野と妖之介と『接吻』

で、クライマックス、敵の城の中で行われる最終決戦。

その割と序盤、

八犬士の一人、

志保美悦子演じる犬坂毛野

闇の軍団の一員、

萩原流行演じる妖之介

が一騎打ちをするシーンがあるんですね。

この二人、実は共通点がありまして、

それが

毛野は蛇を寄せ付ける(?)力がある為、

一人で生きる事を余儀なくされた悲哀を持ち、

妖之介は蛇の妖怪(闇の軍団は全員人間ではありません)。

互いを意識せざるを得ない二人は、

敵同士でありながら、心の底では求め合っている

みたいな複雑な関係なんですよねぇ。

妖乃介は「お前は俺の物だ」とストレートに、

一方の毛野は表面的に拒みながらも、

差し違えて絶命する際、

誰からも愛されず、誰も愛さず

という言葉を残しながらも、

妖之介に強く求められた事で、どこか幸せそうな最期。

 

と、『里見八犬伝』愛が強過ぎて前置きが長くなりましたが、

その対決シーンの部屋の壁画がですね、

クリムトの『接吻』に、そっっっくりな絵なんです。

だから、初めてクリムトを観た時に、

里見八犬伝だ!とすぐ思ったという。

気になる方は、

里見八犬伝 クリムト

で画像検索してみて下さい。

タッチとか全く違いますが、構図そのままなので。

ジョン・オバニオン

里見八犬伝』と言えば、主題歌も有名です。

そして、歌手の名前もインパクトがあります。

ジョン・オバニオン

子供の心には突き刺さり易い(笑)

30年以上経っても、忘れはしない名前ですね。

 

里見八犬伝』(ジョン・オバニオン)

www.youtube.com

『八剣士のテーマ』(ジョン・オバニオン)

www.youtube.com