豆まき前の謎儀式と電気グルーヴ
今週のお題「わたしの節分」
東北出身の私が子供の頃、
豆撒きの最初には、掛け声がありました。
「てんしょーこーたいじんぐーさまにあげま～す」
別に宗教とか入ってないんですよ、我が家。
謎の掛け声からの豆撒き
ちなみに「あげま～す」は２回で、
万歳三唱の時の「ばんざ～い」と同じ節回しです。
言うのと同時に神棚に向かって豆を投げ、
それが終わってからようやく、
本格的に庭や部屋への、撒きがスタートします。
大人になってその話をすると、ほとんどの人に笑われ、
どうやらこれは全国区の話しではないらしいぞと
気付いたんですよね。
漢字にしてはたと気付く
子供の頃は、そういうもんだと、
気にも留めていなかったので、
親に疑問を投げかけた事も無いんです。
なので、変わっていると言われたけど、
私も知らないわけですよ、
❝てんしょうこうたいじんぐうさま❞って何か。
ある時、たしか、京極夏彦の本を読んでて、
はっとしたんですね、
天照大神（あまてらすおおみかみ）絡みじゃないのかと。
天照皇大神宮とは
❝天照皇大神宮様❞なんだろうと思って、
調べてみると、やはり、
天照皇大神宮でした。
しかし、何故にそこへ向かって宣言してから
豆撒きをしていたんでしょうか。
神棚に捲く豆の謎
この記事を書こうとして、改めて検索してみると、
ヤフーの知恵袋に、
似たような質問があるのを見つけました。
このベストアンサー（と言っても回答２件）によれば、
節分は昔は旧年と新年の切り換えの瞬間
という考えもあり、
神様を穀物の力でさらに強大なものにする
という意味もある
って事なのでは？
と長野の方が仰っていました。
あまり詳しい事はわかりませんでしたが、そうなのかも。
昔からの風習
私の地元は割と自然が豊かな方なので、
特定の宗教とかに関係がなくても、
ほとんどの家で、神棚を見掛けました。
また、母の実家は農家です。
収穫に直接的な影響を及ぼす、
自然を司る神的な存在を大切にする、
といった風習は尚更大切にしていたのかも知れません。
もっとも、母も子供の時から特に考えず、
そうしていただけでしょうけどね。
鬼の歯は遅く
まぁ、節分で豆をぶつけられるだけでなく、
鬼は結構ひどい目に遭っていたりしますよね。
これまた私の地元では、
子供の歯、乳歯が抜けたら、
・上の歯は屋根に
・下の歯は縁の下に
投げると、ちゃんとした歯が生えると言われておりまして。
やはりその時にも一言あるんですよ。
「俺の歯 早く生えろ 鬼の歯 遅く生えろ」と。
下に投げるのはまだいいんですが、
屋根には上がらないんですよね、なかなか。
当然、形だけでいいと親は急かしますが、
そこだけ出てこなかったら大変だと、
落ちてきた歯を握りしめ怯えたものでした。
電気グルーヴ『カフェ・ド・鬼』
ちなみに、鬼の話してると、
どうしても曲が浮かんでしまう、
電気グルーヴ『カフェ・ド・鬼』。
鬼日（きび）でもないんですけどね。
って、ちょっと何言ってるんだかわからない、ですよね。
鬼日とは
❝鬼日❞と言うのは、ある出来事に由来して、
電気グルーヴが決めた日です。
1990年11月17日、イギリスのマンチェスターで
製作されたファーストアルバム「FLASH PAPA」
レコーディング中、
収録曲「カフェ・ド・鬼」の瀧の担当パートである
「鬼、鬼〜♪」のテイクに何故か何度やってもOKが出ず、
数十回にわたり延々と「鬼」
と言わなければいけなかったエピソードに由来する。
以来、瀧が「今まで生きてきた人生の中で最も『鬼』
という言葉を口にした日」として、
この日を「鬼日」とした。
（出典：Wikipedia）
このエピソード、大好きです。
数十回の「鬼、鬼～」って、
気が変になりそうですよねぇ。
ただ、私が知っていて、思い浮かべる
『カフェ・ド・鬼』は、
彼らの担当していたオールナイトニッポンで流れていた、
初期のものなので、
YouTubeに上がってる、
最近のリミックスのは
実はあまり馴染めないんですよね。
なので、当時に近い年代の動画を貼っておきます。
『カフェ・ド・鬼』電気グルーヴ
そう言えば、
２月２日土曜日２３：００～NHK総合
『SONGS』は電気グルーヴの回です。
と、今回もあちこちに話が飛んでしまい、すみません。
どうしても、電気の話、
書きたくて我慢出来ませんでした（笑）
