『クレイジージャーニー』と『川口浩探検隊』
とあるアンケートで「最近家に居て増えた時間」
第1位が「テレビを観る」だったのを目にしました。
撮影もままならない日々、再放送や総集編が多く見られます。
私、『クレイジージャーニー』が観たいです。
大好きだった『クレイジージャーニー』
『クレイジージャーニーとは』
『クレイジージャーニーとは』TBS系で
2015年~2019年に放送されていた深夜番組です。
世界を巡る狂気の旅人(クレイジージャーニー)をスタジオに招き、
体験を語ってもらったり、番組スタッフと同行ロケをする。
冒険家、ジャーナリスト、写真家、作家、経営者など
さまざまな職業の人物が「クレイジージャーニー」として登場する。
故人を取り上げることもある。
ただしすべて日本人で、外国人は取り上げない
(出典:Wikipedia)
このブログでも何度か記事を書いたのですが、
出演していた方々は、
❝独自の視点や強いこだわり❞を持ち、
世界各地を飛び回る方たちで、
番組タイトル通り❝クレイジー❞な旅人ばかり。
自分では一生体験する事が無いであろう世界を
見せてくれ、本当に楽しい番組でした。
番組の打ち切り
2019年8月14日の放送は、
ゴールデンタイムのスペシャルでした。
目玉出演者は、私の大好きな
「爬虫類ハンター」と呼ばれる
拙ブログで熱っぽく書いている通り、
子供のような澄んだ目で、
まっすぐ爬虫類に向かって突進し、
どんな爬虫類も素手で捕まえる姿です。
ケガを恐れたり、水の中に入るのをためらったり、
なんて彼にはありません。
あるのはただ一つ、
「爬虫類が好き、好きな物を知る為に捕まえたい!」
という純粋な気持ちだけです。
いや、一応大人ですから、
もしかしたら打算もあるかも知れません。
ただ、少なくとも、
好きでたまらないんだろうなと感じる位、
テレビの中の彼は輝いています。
というのが彼の魅力でした。
子供にも大人気だった爬虫類ハンター加藤。
しかし、そのスペシャルで、
捕獲した爬虫類が事前に準備されていたという、
いわゆる❝やらせ❞が発覚してしまいます。
毎週予約してるのに、
録画されていないなぁとか思っていたら、
いつの間にか番組は打ち切りになっていました。
後に、スペシャルだけでなく、
数回、同様の❝準備❞があったこともわかり、
なんとも残念に感じました。
視聴者と制作者のかみ合わなさ
この問題が発覚した時の感想は、
「作り手ってわかってないんだなぁ」でした。
というのも、爬虫類ハントに成功すれば、
勿論、おー!とは思うのです。
加藤、やったね!って(笑)
けれど、見つからなかったり、失敗したとしても、
その過程が面白かったんですよねぇ。
そりゃ簡単にはみつからないでしょ、
次は捕獲できると良いねぇ。
位な感じで、リアルな物としてこちらは観ていたわけで。
制作する方達は、
番組人気も高かったので、DVD販売や、
その他の収益に繋げるためにも、
❝見せ場❞が必要だったので、
❝欲しがり過ぎた❞のかなぁ等と推察するのですが…
『川口浩探検隊』も大好きだった
『川口浩探検隊シリーズ』とは
現在40代前半である私が子供の頃、
『川口浩探検隊』が放送されていました。
川口浩が隊長を務めたサバイバル企画。
南半球のジャングルを中心とした世界各地の秘境に
(出典:Wikipedia)
もう、オープニングだけで、心躍ります!
この番組を本気で観ていた幼い私は、
タランチュラやピラニア、首狩り族、
なんて物を無駄に覚えました。
アマゾンを探検する隊員が良く嵌った底なし沼が恐ろしく、
雨の日など、大きめの水たまりを発見すると、
底なし沼疑惑を持ち、❝沼❞に嵌らないよう遠回りする程でした(笑)
❝大真面目なやらせ❞が許されたからこそ
数十年経った今でも、やっぱり面白いですよね。
ただ、澄んだ心の当時とは違い、
ネタ的に、にやにや観てしまうのが悲しいですけど。
(ちなみに数年前『藤岡弘、探検隊』として復活し、
何作か放送されましたが、
ちょっとコント感が出過ぎでしたよねぇ。
それはそれで楽しめましたが。)
さて、この番組はWikipediaにも書かれているように、
娯楽要素を随所に盛り込み、隊員が罠にかかる、
蛇に噛まれるなどの過剰な演出による
やらせを逆手に取った大胆な内容が人気を呼んだ
(モキュメンタリーの手法に近い)。
恐怖シーンや大発見シーンなどでは
必ず「ジャーン」と派手な効果音が流され、
田中信夫によるダイナミックなナレーションも
展開を盛り上げた。
(出典:Wikipedia)
と、過剰演出という❝大真面目なやらせ❞
を許されていた時代だったからこそ成立していたようで、
コンプライアンスが叫ばれる現在では考えられない内容です。
あれも駄目、これも駄目の制約が多い昨今、
毒にも薬にもならないような番組しか作れないのは、
制作者の方々が気の毒なようにも思います。
それでも観たい『クレイジージャーニー』
そんな中、割と攻めの姿勢だった『クレイジージャーニー』
程度の差はあれ、
探検隊と同様の❝演出❞は、
この窮屈な時代では発覚したらアウトでした。
番組が、バラエティーだけど、ドキュメンタリーで、
リアルだという事を前面に推していたのも、
仇になってしまった感があります。
もっとも当時、残念に思う反面、
爬虫類ハンター最近勝率高過ぎだな、とか感じていたので、
やらせと聞いて、やっぱりかぁとも思っていました。
それでも、まさか番組終了にまでなるとは…
同局は他番組でも同時期に問題が発覚したのも、
又、タイミングが悪かったんでしょうね。
でも、やっぱり私『クレイジージャーニー』好きなんですよ。
2本分位、お蔵入りになってしまったと話していました。
それ、すごく気になりますし、
番組途中から観始まったので、最初から再放送して欲しいです。
このような状況下、どこにも行けない、
何も出来ない閉塞感があります。
最近のつまらない(失礼!)ドラマなんかを流す位なら、
深夜に『クレイジージャーニー』こっそり復活させてくれたらなぁ。
ほんとは言ってないらしいですけれど、
マリー・アントワネットの「パンが無いなら」調で、
「ストックが無いなら『クレイジージャーニー』を流せばいいじゃない」
と思う日々です。