少し贅沢お家で落語 柳家三三師匠ライブ配信
数か月前から寄席、落語会も休演になってしまい、
仕方がないとは思いつつ、残念な日々です。
柳家三三師匠とは
柳家三三師匠とは
柳家 三三(やなぎや さんざ、1974年7月4日- )は、
神奈川県小田原市出身の落語家。
落語協会所属。本名は蛭田 健司(ひるた けんじ)。
神奈川県立小田原高等学校卒業。
古典落語を得意とする。
出囃子は『京鹿子娘道成寺』。
愛称はミミちゃん。
(出典:Wikipedia)
1993年に10代目柳家小三治師匠に入門、
2006年真打昇進されております。
現在毎週ライブ配信実施中
三三師匠はテレビなどにあまり出演される事が無いので、
ご存知の方は少ないかも知れませんが、
大変人気のある噺家さんです。
かなり精力的に活動されている方なので、
他の噺家さんに比べ、落語会の回数は桁違いに多いのですが、
チケットは本当に入手困難で、
何度も悔しい思いをしたことがあります。
こうした状況下、休演が余儀なくされていますが、
そんな中でも三三師匠、
本日、5月21日も19時~配信予定です。
普段はなかなか聞く事の出来ない師匠の落語を、
お家でまったり、しかも無料で聞けるという、
なんとも贅沢な機会です。
師匠ご自身が「簡素な機材を使用しております。」
と仰っていますが、確かに画質などは…な感じです。
又、それ以外にも、チラシの裏に手書きの
イラストやメッセージを書いた物が出て来たりします。
ですが、それらによって、
手作り感やお人柄が伝わり、ほっこりした気分になれます。
落語はなかなか取っ付きにくいと思われがちですが、
もし少しでも興味があり、お時間のある方、
是非ご覧になる事をおすすめします。
初めての寄席に行った日
初めての寄席で三三師匠
この渋いチラシ、浅草にある東京4大定席の一つである
浅草演芸ホールのプログラムです。
寄席では必ず、その日の出演者の書かれたプログラムが配られます。
裏面
さて、↑を拡大致しますと、
となりまして、平成20年12月中席(11日~20日)
今から12年前である事が分かります。
こちら、落語が趣味の大先輩にお誘い頂き、
人生初の寄席に行った日の物なんです。
で、ここに記載されている方々の中に、
柳家三三師匠のお名前があります。
当時、落語に全く興味の無かった私が、
何人か噺家さんがお出になられた中で、
よどみなく流れる水のような、
ひどく聞き心地の良いぱきぱきした語り口調の
三三師匠の落語(演目は『やかん』でした)
を聞いて、驚いてしまったんです。
そのあたりの詳しい事は以前記事にしてあります。
それから本当に落語にハマるのは、
『昭和元禄落語心中』に出会うまで、
約10年近い歳月が流れます。
それでも、三三師匠の事は気になっていて、
当時の職場で購読していた新聞付録の雑誌から、
切り抜いて取って置く、位には気になる存在でした。
こちらは確か、寄席に行った直後に偶然発見して、
「あ、あの時の方だ!」
と、テンションが上がったのを覚えております。
初めての寄席はかくも…
では、こちらは何だと思いますか?
実はこちら、4月23日の三三師匠のライブ配信画面を
思わずスマホで撮影してしまった物で、
師匠がお持ちなのは浅草演芸ホールのプログラムなんです。
こちらは1987年8月中席(11日~20日)、
中学3年生の三三師匠が
初めて寄席に行かれた日の物なのだそうです。
8月20日にいらしたそうで、
全ての演目も覚えていらっしゃいました!
私は寄席に行っても、覚えていられないので、
毎回プログラムにメモしております。
この日は、後に門を叩く事となる小三治師匠も上がっておられます。
(演目は『初天神』という正月の噺をされたそうです)
ご自宅のお掃除をされて出て来たそうですが、
初めての寄席というのは、
師匠にとってもやはり思い出深いもので、
なんとはなしに取ってあったんでしょうね。
私もこういった類を捨てられない派なので、
ひどく共感してしまいました。
駅で三三師匠に遭遇
噺家さんたちは、普通の芸能人とは違い、
意外とお見掛けする機会の多い方々です。
同じ日に寄席の掛け持ちや、
落語会のハシゴなんかもあったりするので、
電車移動される為、街中で。
又、小さめの会などは、ご本人たちが準備をなさる事などもあり、
そういった際、タイミングによっては、等々。
感染症が流行する前、冬の初めのある日、
三三師匠とばったり遭遇してしまった事がありました。
普段ならお声を掛けたりはしないのですが、
・とても地味な駅にいらしたのがびっくりだった
・その頃色々つらい毎日を過ごしていた
などが交錯し、
急に大好きな三三師匠が目の前に現れ、
変なテンションになってしまったんですよね(笑)
「三三師匠でいらっしゃいますよね。」
「はい」
「どうして○○なんかに?」
いや、大きなお世話ですよ、
どこにいようが、お前に関係ないだろう、と。
でも、うっかりそんな事を聞いてしまっても、
嫌な顔もなさらず、さらりとお答え下さいました。
握手をして頂いて、
「よろしければ会にもいらして下さいね」
「はい、是非。お引き留めしてすみませんでした」
といった感じで。
その日、必要最低限の物しか持ち歩きたくない気分だったので、
スマホも筆記用具も持っておらず、ひどく後悔しました。
しかも、思いっきりすっぴんでした…
アホな四十路おばさんファンにも
優しい三三師匠のライブ配信、19時からです。
ご興味ある方、視聴してみて下さい。
あ、でもファンが増えてしまうと、
チケット競争率が上がってしまう。
それは悩ましいかもです。